【人気上昇中!】バーチャルユーチューバー(Vtuber)っ何?なんで人気なの?

Vtuberって何? どうして人気なの?

YouTubeに動画を配信するYouTuberの中でも、2Dや3Dを駆使したアバターを利用して配信を行っているバーチャルユーチューバー(Vtuber)が今、人気を集めている。オリジナリティーのある企画やゲーム実況、雑談といった動画配信を行っているのは、YouTuberと変わりない。

そんな彼女たちはなぜ数あるYouTuberの中でもひと際注目を集める存在となったのか。そこでこの記事ではバーチャルユーチューバーが何故人気を集めているのか、どういった魅力があるのかを紹介していく。

バーチャルユーチューバー(Vtuber)とは

そもそもバーチャルユーチューバー(Vtuber)とは、YouTubeに動画を配信するユーチューバー(YouTuber)の派生語で、バーチャルという言葉からもわかる通り、2Dや3DCGなどのバーチャルなアバターを使用してキャラクターになりきって動画配信を行うYouTuberのことを指し、バーチャルユーチューバーもしくはVtuberと呼ばれることが多い。

一般的なYouTuberが主に個人で動画を撮影し、編集、公開を行っているのに対し、Vtuberは立ち絵やモーションキャプチャー、顔認識ソフトなどの高度な技術が必要な点、いわゆる中の人として声優の採用などその複雑さから主に企業が関わっていることが多い。

現在のバーチャルユーチューバーとしての先駆者的存在である「キズナアイ」が2016年に登場し、「世界初のバーチャルYouTuber」を自称したのが始まりだと言われているが、当時こそマイナーな存在だったものの、2017年にはネット上で爆発的に流行りだし、現在ではネットの世界を飛び出し世界中でも話題を集めるほどになっている。

人気バーチャルYouTuberを紹介

ここで、今勢いのある人気バーチャルユーチューバーを紹介する。数あるうちのほんの一握りではあるが圧倒的な人気を得ているVtuberたちなので一度は名前を聞いたことがある人は多いかもしれない。人気のあるVtuberはVtuber四天王ともいわれていることで有名でもある。

キズナアイ

2016年11月より活動を開始した元祖バーチャルYouTuber。「世界初のバーチャルYouTuber」を自称したのが彼女であり、バーチャルユーチューバーの歴史は彼女から始まったといっても過言ではない。

  • 活動開始時期:2016年11月
  • チャンネル登録者数:約186万人(2018年5月現在)
  • A.I.Channel

輝夜 月

2017年12月に活動を開始したバーチャルYouTuber。かわいらしい見た目からは想像もつかない特徴的な声で話題となり、首絞めハム太郎などと称されることも。バーチャルYouTuberの中では活動開始からの日が浅いものの、チャンネル登録数はキズナアイに次いで多いなど破竹の勢いで人気上昇中。

  • 活動開始時期:2017年12月
  • チャンネル登録者数:約63万人(2018年5月現在)
  • Kaguya Luna Official

ミライアカリ

2017年10月より活動を開始したバーチャルYouTuber。初音ミクで知られるKEI氏によるデザインで、かわいらしいビジュアルが特徴。ツイッターによるエゴサーチを趣味としており、「エゴサーの姫」を自称している。下ネタやインターネットミームにも強く、VRChatを通じた交流など体当たり的な企画も多いなど鋼のメンタルを持ち合わせている。

2018年4月9日、バーチャルYouTuberマネジメント事務所ENTUMへの所属が発表された。

  • 活動開始時期:2017年10月
  • チャンネル登録者数:約58万人(2018年5月現在)
  • Mirai Akari Project

電脳少女YouTuerシロ

2017年6月より活動を開始したバーチャルYouTuber。アイドルとなっていつか武道館でコンサートすることを夢見てバーチャルYouTuberとして活動している電脳少女。チャームポイントはアホ毛。

普段のかわいらしい甘い声と、ふとした瞬間に垣間見えるダークな要素とのギャップが魅力的。ハイテンションな時に現れるイルカの鳴き声のような笑い声からファンからは「シロイルカ」と呼ばれている。

  • 活動開始時期:2017年6月
  • チャンネル登録者数:約46万人(2018年5月現在)
  • Siro Channel

猫宮ひなた

2018年2月に活動を開始したバーチャルYouTuber。FPS系の実況動画が得意でPUBGやCSGOなどの実況動画を投稿したところ、プロゲーマー顔負けの実力にFPSゲーマーを中心に一時話題騒然となった。

頭には猫耳(のようなもの)が生えているが、本人は猫耳であることを否定しており、寝ぐせであるとのこと。

2018年4月9日、バーチャルYouTuberマネジメント事務所ENTUMへの所属が発表された。

なんで人気なの?

アニメ好きからの人気を集めている

Vtuberが人気を集めている要因として考えられるのが、アニメ好きの人から支持を集めていることだろう。普段からテレビアニメを視聴している若者にとっては、普通に顔出しの配信を行っているYouTuberよりも、アニメのキャラクターが動いている映像の方が受け入れやすいという特徴がある。

アニメのキャラクターが現実的な行動を行っている映像を見ることで、映像の世界でしか存在しない人物と動画を通じて接することができるという感覚を味わえるのも、人気を集めている理由として考えられるだろう。

ボイスが機械音ではなく、人間の声を使っているところも良いポイントだ。Vtuberが生まれる前にも2Dを利用した動画投稿は見受けられたが、それらの配信は音声読み上げソフトなどを使用した機械音が主流であった。

音声読み上げソフトを使用した機械音をキャラクターに使うことで手軽に非現実的な映像を作ることはできるが、キャラクターから人間特有の温かさは感じられないというデメリットがあった。

そのデメリットをVtuberは人間の声を使うことで解消できたのである。映像は2Dや3Dだが、そこに人間の声が加わることで、現実味のあるキャラクターを実現できているのだ。

可愛らしいキャラクターが多いのも魅力的なポイント

Vtuberの魅力的なポイントとして挙げられるのが、可愛らしいキャラクターが多いことだ。例えば人気の高いキズナアイというVtuberで言えば、アイドル的な雰囲気と可愛らしいビジュアルが魅力的なポイントだろう。

見た目だけでなく、キャラクターの中身にも魅力的な要素がある。キズナアイのケースで言えば、明るさや面白さ、知性といった部分が良いバランスで調整されているため、視聴者が楽しみやすいというのも人気を集める要素となっている。

Vtuberは見た目と中身のバランスによって、個性的なキャラクターが生み出せるというのも重要なポイントだ。どの客層をターゲットにするかという部分を考えて、キャラクターを作り出すことで、高い人気を誇るVtuberとなれる可能性がある。

可愛らしい見た目と清楚な雰囲気、真面目な性格という構成にすれば、アイドル好きの男性から支持を得られる可能性は高い。ターゲットを女性に絞るのであれば、カッコイイビジュアルや男らしい雰囲気を漂わせたVtuberが人気を集めやすいだろう。このように個性を活かしたキャラクター作りが視聴者を惹き付ける要素となっている。

中身が薄くてもキャラクターの反応が良ければ人気を集めやすい

Vtuberのメリットと言えるのが、キャラクターで人を集められることだ。YouTuberの場合は、企画内容が悪いケースや動画のクオリティーが低いケースでは、人が集まりにくい。動画の内容が良くなければ、視聴回数が増えてもリピーターは増えにくいという弱点がある。しかし、動画の内容が毎回良いものになるとは限らないのが現状だ。

このようなYouTuberの悩みも解決できるのが、Vtuberの強みと言える。企画内容の質が低い場合や、動画編集の仕方が悪い場合でも、キャラクターのビジュアルだけで一定数の視聴者を確保できる。動画の内容が良くない場合も、キャラクターの個性として受け入れてくれる可能性が高く、視聴者が離れにくいのもVtuberに人気が集まる特徴と言えるだろう。

この話はライブ配信にも通じるものである。通常YouTuberがライブ配信をする場合には、配信内で面白いことが起きてくれるのを待っている。人によっては、自分で面白い状況を生み出すこともあるだろう。

しかし、ライブ配信の場合は、本来動画の編集でカットしているシーンも放送される。そのため面白くないシーンや、間延びしてしまうシーンもあるだろう。退屈な時間が長いと視聴者が離れてしまうケースもある。このようなデメリットもVtuberには関係ない。

Vtuberにはキャラクターのビジュアルと性格で、退屈な時間が減少できるというメリットがある。キャラクターが動いているだけでも、視聴者が楽しいと感じられるケースもあるだろう。このように退屈な時間が少ないことで、視聴者が離れてしまわないのも人気の要因となっている。

見た目と声のギャップを生み出しやすいのも人気の理由

Vtuberは基本的に本当の自分を晒すことはない。キャラクターの映像と、その設定に基づいた話し方や行動、声質を使って動画投稿を行っている。

視聴者はキャラクターを演じている人の姿を知らないため、声を作っていてもバレるケースがないだろう。例えば清楚系の女性アイドルという設定で活動しているVtuberの正体が、40代の男性でもバレることはないのである。

このケースではボイスチェンジャーを使っている可能性が高いが、それでも視聴者はキャラクターを支持しているので、視聴者が離れてしまうケースは少ない。演じている人の正体を晒してしまうことがないという部分も、魅力的なポイントだ。どんな人が演じているのかを知らないことで、想像力を働かせることができて、より視聴者が楽しめる状況になっている。

誰が演じているのかが分からないというポイントを使って、ギャップを生み出せることもVtuberが人気のある理由だろう。例えば可愛らしい女の子の見た目をしていても、話してみれば男性の低音ボイスだったという状況になれば、そのギャップに対して面白いと感じる視聴者から支持を得られやすい。

可愛いビジュアルに合っていないような過激な発言を行うことでも、Vtuberは人気を集めている。キャラクターの見た目は人である必要もない。カッコイイ動物の見た目をしていて、ボイスが女性の可愛い声であれば、そこにギャップが生じるだろう。このようにギャップの利用が視聴者の心を掴んでいる。

まとめ

キャラクターの見た目と性格が人気を集めるためのカギとなる

ここまでVtuberが人気を集めている理由を紹介してきたが、重要なポイントはキャラクター作りにあるということが分かるのではないだろうか。キャラクターの見た目や性格が視聴者から支持を集めているケースは多い。

Vtuberの動画を頻繁に視聴している人は、このポイントに注目して視聴してみるのも良い方法だろう。Vtuberごとに違う特徴を比較することで、より動画を楽しめるようになるかもしれない。

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