アニメを楽しむうえでいくつかある欠かせない要素の一つがアニソンだ。一昔前ならばアニソン好きを公言しようものならば直ちにキモオタ認定されたものだが、現在ではアニメ自体が若い子たちの間でもスタンダードなものになりアニソンも今ではすっかりと市民権を得るようにまでなっている。この記事ではそんなアニソンの魅力について書いていこうと思う。
アニソンの種類
アニソンといえば、誰がどう聞いてもアニメのために作られたんだなとわかるコテコテのアニソンであったり、逆にアニソンだと言われなければわからないほど洒落乙で今風のメロディーを奏でる楽曲もあるなど実に様々だ。
僕はどちらかといえばコテコテのアニソンが大好きだ。アニメを作るうえで、そのアニメのための詩が書き起こされ、メロディがつけられていく。そのアニメのためだけに全力を捧げて作られた楽曲はある種突き抜けていて非常に魅力的だ。やっぱり、何か1つのために全力を尽くしたものというのはそれだけで何かを引き付ける力があるんだと思う。
突き抜けるとはいってもその突き抜け方は様々で、思いっきり萌えに振ったものや、痛い電波ソング、情熱的なヒーローものなどいくらでも存在する。
少し古い楽曲だが、「化物語」の「恋愛サーキュレーション」という楽曲は、これでもかというくらいに萌えに振り切ったアニソンだったように思う。初めて聞いたときはまだそこまでオタクオタクしているわけではなかったので「うおっ!」とある種の衝撃を受けたのだが何回も聞くうちにとてつもない楽曲だと思うようになった。
恋愛サーキュレーションの素晴らしい点は、全てがマッチしているということだと思う。「化物語」というアニメと「恋愛サーキュレーション」という楽曲、「千石撫子」というキャラクターに「花澤香菜」という声優の全てが実によくマッチングしているのだ。おそらくこの中のどれか1つでも欠けていたらこれほど魅力的なアニソンにならなかったのではないかとさえ思う。
アニソンにはまったきっかけ
話は変わるが、僕がアニメ(アニソン)にはまるきっかけとなった作品は「マクロスF」と「コードギアス反逆のルルーシュ」の2作品だ。当時の僕はまだ学生で、深夜アニメに今ほど精通していなかった。当時は今ほどネットでの動画配信サービスが一般的ではなかったため、自分の部屋にテレビがなかった僕は深夜アニメに触れる機会すらなかったのだ。
だから当時の僕の中で言うアニメとは日曜朝に放送されている「ワンピース」だとか、夕方~夜にかけて放送されていた「BLEACH」や「NARUTO」のことを指していた。
それがだ。当時オンラインゲームにはまっていた僕はギルドのメンバー(今でいうオタサーの姫)から「マクロスF」と「コードギアス反逆のルルーシュ」というアニメがめちゃくちゃ面白いから絶対見るべきだ!と推しに推されて見始めたのがきっかけである。
この両作品を見たことがある人ならわかると思うが、どちらの作品も実に素晴らしいアニメだった。そしてアニソンもまた素晴らしかったのだ。特にマクロスFは音楽をテーマにしている作品だけあってオープニングやエンディングはもちろん楽曲のすべてがハイレベルで鳥肌がたったものだ。
初めに述べたように僕はコテコテのアニソンが大好きだ。現代のアニソンと言えば作品に登場しているキャラクターの声優が歌ってレコーディングをするのが一般的で、フェスにでかけると馴染みのあるアニメソングが生で聴けるだけではなく、憧れのキャラクターの声優を間近で見られるという魅力もある。
タイアップとか楽曲制作で有名どころがオープニングやエンディングを担当することもあるがそういったものはやはりどこかちぐはぐしている感があって突き抜けてない感があって盛り上がれないことが多い。いや、カラオケなんかに行ったときにはアニソンなのにアニソンっぽくないでしょーなんて言って歌いやすいので助かるのだが。
やはりアニソンたるもの、そのアニメ自体を盛り上げる、惹きつける何かが必要なのだ。そういった意味で出演声優がそのままオープニングやエンディングを歌うのは実に理にかなっていると思う。大変だとは思うがキャラクターの声で歌ってくれていればなお良しだ。
最近の話になるが、友人と車で出かけているときにガブリールドロップアウトというアニメの「ガブリールドロップキック」という曲が流れたのだが、この曲を初めて聞いた友人は「めっちゃおもろい曲やん!」と言ってこの曲を大変気に入ってくれて、そのままアニメ本編にも興味を持ち視聴を開始するということがあった。
やはりアニソンというのはこのくらい突き抜けていたほうがいい。前山田健一(ヒャダイン)はアニソンがなんたるかをよくわかっていると思う。彼は本当にいい曲を作る。
夢中になり始めた時期に違いはあれど自分も含めて大勢の人々が楽曲をきっかけにしてアニメ作品に興味を持ち始めるということは往々にしてあることで、アニメソングには新しい趣味を見つけるきっかけになり得る大きな魅力がある事がわかる。
他にも突き抜けていて僕が好きなアニソンらしいアニソンをいくつか紹介しようと思う。突き抜けているというよりはアニメ作品と実によくマッチングできていると言ったほうが正しいかもしれない。
アニメ作品とアニソンがマッチングできているのは当たり前の話だと思うかもしれないが、この調和がとれていない作品は思いのほか多い。
TVアニメ「NEW GAME!!」エンディングテーマ「JUMPin’ JUMP UP!!!!」
TVアニメ「ひなこのーと」オープニングテーマ「あ・え・い・う・え・お・あお!!」
TVアニメ『けものフレンズ』主題歌「ようこそジャパリパークへ 」
TVアニメ『少女終末旅行』OP&ED
まとめ
こうして曲を紹介してみて思ったが公式でYouTubeに上がっている楽曲は思ったよりも少ない。権利関係だとかで色々と大変なのだとは思うのだが、アニソンから火がついて人気アニメとなるケースというのも往々にしてあるのだからもう少し何とかならないものか・・。
とにかくアニソンには他国には簡単に真似することののできない日本ならではの表現・魅力がびっしりつまっていると思う。日本にはこれからも魅力的なアニソンを作り続けていってほしい。