酒飲みと聞くとどうしてもアルコール依存症などのネガティブなイメージを思い浮かべてしまう。何故かといえば自分の父が恐らくアルコール依存症だからだろう。
基本的に僕は自宅でお酒を飲むことはほとんどなく、友人に誘われたり飲み会があったときに付き合いで少し飲むくらいだ。お酒に飲まれるということもほぼない。
自分でいうのもアレなのだが結構メリハリはつけられていると思う。だからこそ疑問に思うことがあって、酒飲みはなぜ飲酒をやめることができないのだろうか?
や、酒飲みと一括りにしてしまうときちんとメリハリをつけて楽しく飲酒をしている方に失礼なので、この記事での酒飲みというのは基本的に自分の父親のことだ。
アルコール依存症とは
冒頭でも書いたが僕はそれほどお酒を飲む方ではない。飲み会での最初の1杯はみんなと合わせてビールを飲むが青汁のCMが如く「まずい!」と思っている。もちろんもう一杯はない。
しかしだからといってアルコールを否定する気はないし酒飲みを軽蔑することも無い。人それぞれ好みは違うものだし美味しいや不味いといった味覚の基準は正に十人十色だからだ。
ただ、お酒を飲む方ではないため正直なところアルコール依存症といってもどこからアルコール依存症なのかよくわかっていない。少し調べたところアルコール依存症は以下の通り。
アルコール依存症とは、お酒の飲み方(飲む量、飲むタイミング、飲む状況)を自分でコントロールできなくなった状態のことをいいます。
アルコール依存症ナビより引用
いい歳なのに自分でコントロールできない恐ろしさ
僕の父親は1日に飲むお酒の量は精々コップにして1~2杯飲むくらいなので大したことはないと思う。問題は飲む頻度で休肝日を設けることなくひたすら毎日飲み続けてしまうのだ。
今までは特に気にしていなかったのだが実は昨年、健康診断にて「お酒を飲むのは構わないが年々数値が悪くなっているのでしっかりと休肝日を設けるように」と言われたそうだ。
それからというもの週に1~2日は酒を飲まない休肝日を作るようにと家族で取り決めたのだが、恐ろしいことにこれを全く守ることができないのだ。僕には全く理解ができなかった。
禁酒をしてお酒を断つようにと言っているわけではない。週に1~2日程度お酒を飲まない日を作るようにと言っているだけだ。いい歳をした大人がこんな簡単なことができないのだ。
こうした一連の出来事をもってして僕は自分の父親がアルコール依存症であると確信した。
アルコール依存症には間違いなく周囲の力が必要だ
ここまで僕の父親はアルコール依存症だと書いてきたが、お酒を飲んだからといって口が悪くなることはないし暴力を振るうこともない。飲んだ後はそのままぐっすりと眠るだけだ。
自分の意志だけでは休肝日は作れないものの「今日は飲んじゃダメだよ」というと素直にその日は飲まないので正直なところアルコール依存症とはいってもまだ軽度ではあると思う。
とはいえ、だ。いい歳をした大人が他人の力を借りないと酒を断てないとは何たることか。
小さいころに「ゲームは適度に休憩しないとダメだぞ」と注意を受けていたのに、いつの間にか「適度に休肝日を作らないとダメだよ」と注意をする立場になってしまったのである。
アルコール依存症はたとえ軽度であっても自分1人だけの力ではどうしようもできないのだと思う。間違いなく自分以外の力、多くの場合は家族や配偶者の協力が必要となるのだろう。
お酒を楽しむのならメリハリをもって飲酒してほしい
僕は友達にもお酒好きが割と多くこうして飲酒について考えてみるとしっかりと休肝日を定めて飲酒を楽しんでいる人と、何も気にせずに飲酒している人に分かれているように思う。
最初にも書いたが僕はあまりお酒がおいしいとは思わないが、酒飲みもアルコールのことも一切否定をするつもりはない。きちんとメリハリをもって楽しめるなら問題はないと思う。
しかしながらお酒を飲んでいる人の多くは、お酒の飲み方(飲む量、飲むタイミング、飲む状況)を自分でコントロールできていないのではないだろうか?それは実に悲しいことだ。